antiques OVAL

ブルー柄の花リム皿D　フランス18世紀（1770～1790年頃）

陶器の風合いを残したやわらかな質感の軟質磁器。しっかりした厚みと心地良い重みがあります。北フランスARRAS（アラス）の窯印のある18世紀終わり頃の品。幅の広い花リムはドイツのマイセンを、絵付け模様はベルギーのトゥルネー窯の花綱をイメージさせます。人気製品の要素を取り入れながら、マイセンに比べると素朴で軽やか、トゥルネーに比べるとスマートで華やいだ印象を漂わせるのは、フランスらしいセンスを効かせたからと言えるのかもしれません。控えめな艶のある乾いた白に、落ち着いたブルーの組み合わせがすっきりしていて、載せるものを引き立ててくれそう。存在感のある魅力的な品です。

ARRAS（アラス）窯は、ベルギーの国境に近いフランス北部のアラスに1770年頃設立されました。（トゥルネー窯やシャンティイ窯など）近隣の勢いのあった窯との競争を強いられ1790年には閉鎖に至ります。短い製造期間に生み出された希少な品です。

※OVALで扱っている商品は、（食品衛生法により）装飾用、観賞用として輸入販売しております。古い陶磁器を使用されるうえで不安がある方には、ご購入をおすすめしません。

【商品のディテールD】
フォルムの歪みあり。欠けやひびは見られません。全体に黒点や穴あき（窯焼きの際に生じたと思われる）、凹凸あり。Cに比べると黒点が多めで砂を散らしたような印象があります。釉薬の成分変化により艶にムラあり。小さな傷あり。カトラリー痕はほとんど見られません。色味は白。絵付けは明るめの紺色（滲みや濃淡あり）。古いものですので劣化はありますが状態は悪くありません。味わいを楽しんで下さる方におすすめします。

※色味は自然光で見た時のものです。ご使用のブラウザや個人の感覚の違いなどにより差が生じます。ご了承ください。

【サイズD】
約Φ24.5cm ×3cm（リム幅3.8cm, 450g）

※新品ではないため、経年変化による小さな傷や汚れ、歪みなどがございます。ご了承のうえご注文頂けますようお願い致します。ご不明な点はご注文の前にコンタクトよりお問い合わせください。